グラビア印刷の仕事について その2
前回の続きです。
まず印刷工程で原紙と呼ばれる大きなロールに印刷をしていきます。
インクに浸された判子が回転して原紙に色が1色ずつついていく仕組みになります。
印刷工程はドクターと呼ばれる刃の角度やインクの調合など慣れが必要な部分が多く奥が深い工程です。
4、5人で協力して仕事をするので協調性が求められます。
次にラミネート工程は強度を出したい製品を製造する際にあります。
こんにゃくや豆腐の蓋材といった中に水分を含んだものが入る場合やアルミや和紙を原紙と合わせたい場合くらいで全ての製品をラミネートするわけではありません。
ラミネート機は印刷機ほど大きくないので2、3人で仕事をしていきます。
接着剤を乾かすために熱を利用しているため機械の近くにいると少し暑いかもしれません。
印刷と比べると忙しい印象がありますが仕事量はそれほどでもないので残業はほとんどないと思います。
検品工程では印刷やラミネート後に異物が混入していないか機械に取り付けたカメラで見ていき異物が混入していたら詳細がわかります。
混入していたらその場で除去するか、次の工程に申し送りして除去してもらうようにします。
虫やごみなどが混入しているとクレームになるので大変重要な工程になりますが、1人で作業できる小さな機械です。
仕事量は虫が多い春から夏は多く涼しくなっていくにつれて落ち着いてきます。
最後にスリッター工程では大きなロールを指定されたサイズに切って小さなロールに分けていく工程です。
オプションでパウダーをかけたり切り取り線をつける加工を行うこともできます。
機械の中では扱いやすい方なので新人はまずこの部署に配属されて基礎を学ぶことが多いです。
仕事量は印刷工程やラミネート工程に左右されるので忙しい時と暇な時の差が激しめです。